地元客にも人気の高い乗り物がメータータクシーだ。その人気の秘密は、なんといってもドアtoドアの便利さと、エアコンの効いた車内、そして明朗会計。交渉制タクシーとトゥクトゥクから、バンコクの自動車交通の主役の座をまたたく間に奪ってしまった。
もちろん、その利便性は観光客にも共通だが、最大の障害はバンコクの地理と言葉の問題だ。
タイのメータータクシーの運転手は地方からの出稼ぎの労働者が多く、地理の知識は日本のタクシー運転手のレベルにははるかに及ばない。有名なショッピングスポットや大きな交差点などは理解していても、ホテルの名前レベルになると、途端に認識率が低くなる。英語がほとんどダメという運転手も多い。
さらに何とか目的地を伝えられても、道を知らない運転手は知っている道だけを通るため、極端な大回りになることもある。ただそれが、一方通行や右折禁止といった規制(バンコク市内には至るところにこうした規制がある)を回避するためのルートかどうかがわかりにくいのだ。